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真のママであるために

真のママであるために

家庭内別居

常に「~の奥さん」と見られるようになった。貧血をよく起こす私は辛かったが毎日朝早く起きてお弁当を作った。だけどおかずが気に入らないとまるまる残してくるしたくさん文句を言われた。弁当を置いてって仕事に行ってしまうこともよくあって現場に届けに行った。建築会社に嫁いであいまったのだからしょうがないけど私には大工のおかみは出来ないとすぐわかる。
今までは何も知らなかった。結婚した途端になにもかも任されてしまい仕事を上手く出来なかった。ドジな事をするとすごく怒られる。口も聞いてくれなくなる彼。だからもし間違ったりしたとしても正直に言えなかった。まだよくわからない土地。甘えられるのは彼だけなのに甘える事も出来なかった。「こんなのもわからないのか!!ほんとにバカでしょうがない!」と毎日毎日怒鳴られる。家族だけで過ごすことは滅多になかった。いつも誰か家にいる。下っ端の人たちにまかない食を作る。突然お昼に来る事があるから急いで作ったりする。1日中、気が抜けることはなかった。子供と2人でいるとまだ話し相手にならないので孤独と感じた。ちゃんと目の前にあの子はいたのになんて母親。もう、こう感じてるときはすでに育児ノイローゼであったのだと思う。仕事と家庭の境目のない生活が苦しくなってきた。彼とは夫婦でもなく男と女でもない上司と部下という感じだった。私はまだ若かったので女として見て欲しい抱いて欲しいと思った。素直な気持ちをぶつけた事もあった努力したけど「色ボケしてるんじゃない!!」と怒鳴られた。ついに別々の部屋に寝ることになった。彼は私を鬱陶しくなったのだろう。私は布団に入って泣いた。さみしくてさみしくて泣いた。彼と出会う前に付き合っていた男のところに行こうかと夜中に何度も考えるけどそんな事は出来なかった。そのうち私は子供ばかりをみるようになった。育児サークルに参加することでよくなるのではないかと思ったが逆効果。みんなの生活を聞く度にかなしくなる。家族ででかけたり夫婦仲がいいことを聞くとすごくつらい楽しくない・・・。子供につらく当たることがあった。強くぶったときもある。虐待としてエスカレートするかもしれなかった。私にはそうすることで彼にみてもらえるかもしれないという勘違いがあった。今思うとなんてことしたんだろうと思う。家出もよくした。何の前触れもなく家を逃げ出した。息子も一緒に。荷物を持って息子の手をひいてふらふらとした。そんな事したって事態は変わらない。


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